暴力事件 他/暴行
酒に酔って帰宅途中に肩が触れた相手と喧嘩してしまった事案です。
喧嘩自体は、第三者が仲裁にはいり収まるも、相手が警察を呼び、暴行の現行犯で逮捕されてしまいました。
伝手を通じて、警察署から当職に接見要請があり出動したものです。
対応
警察署からの電話を事務所にて受け、直ちに警察署に接見に行きました。
刑事事件の初期は、特に時間との勝負になります。
警察署で本人と接見、詳しく事情を聴きとったうえで、弁護人を付けたほうが良いと判断し、その旨を伝えました。その際、もちろん契約内容についても説明しています。
その結果、正式に受任となり、弁護人選任届を提出しました。
このときは、運よく担当捜査官ともその場で話すことができ、捜査機関側の把握している事実も知ることができました。
本件刑事弁護の第1の目標は、身柄拘束からの解放です。
そのため、本人の家族に連絡をとり、1時間後に会う予定を取り付けました。
家族からも事情を聴いたうえで、勾留決定を阻止するために、急いで上申書と身元引受書を書いてもらう必要があったからです。
また、本人は就職したばかりであり、会社対応もする必要がありました。
本人の意向を踏まえて家族と面談した結果、理解のある直接の上司に事情を説明し、会社対応をすることになりました。
また、この時、上司の方にも上申書を作成してもらうことができました。
こうして一両日中に必要な材料をそろえ、検察官や裁判所に意見書を提出し、休日でしたが裁判官との面会もとりつけ、無事、勾留請求却下の結果を勝ち取ることができました。
本件刑事弁護の第2の目標は不起訴処分の獲得です。
すでに本人は釈放され社会生活に速やかに復帰できていたため、示談交渉にはじっくりと取り組むことができました。
そして、示談成立をうけ、無事、不起訴処分を勝ち取ることができました。
ポイント
刑事事件、特に、身柄拘束されている事件は、各手続きに期限があり、常に時間との勝負となります。
本件の1番のポイントは、逮捕されてすぐに連絡を取ってくれたことです。
すぐに連絡をとっていただけたので、勾留請求却下に必要とされる材料をそろえる時間を確保することができました。
弊所としても、刑事事件の連絡があれば速やかに動ける体制を整えておりますが、やはり早めの連絡の与えてくれる時間は貴重です。
日頃、警察にお世話になることは考えられないでしょうが、いざという時のために、速やかに相談できる弁護士を探しておくことをお勧めいたします。